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令和 2年文教常任委員会( 8月24日)
令和 2年文教常任委員会( 8月24日)

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  1. 大分市議会 2020-08-24
    令和 2年文教常任委員会( 8月24日)


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    最終取得日: 2022-11-22
    令和 2年文教常任委員会( 8月24日)                 文教常任委員会記録 1.開催日時   令和2年8月24日(月) 午前9時59分開議〜午前10時35分休憩               午前10時41分再開〜午前11時8分散会 2.場所    第3委員会室 3.出席委員    委員長 安東 房吉        副委員長 松本 充浩    委 員 小野 仁志        委 員  安部 剛祐    委 員 永松 弘基        委 員  馬見塚 剛    委 員 スカルリーパー・エイジ  委 員  大石 祥一    委 員 今山 裕之 欠席委員    なし
    4.説明員   (教育部)    高田教育総務課長野田学校教育課長佐藤大分教育センター所長、    小野学校教育課参事佐藤学校教育課参事 5.事務局出席者    書記 岡崎 紀憲 6.審査案件等   【協議事項】    評価対象事務事業について    その他                 会議の概要                              令和2年8月24日                              午前9時59分開議 ○安東委員長   おはようございます。ただいまより、文教常任委員会を開会いたします。  本日は、お手元に配付しております協議事項のとおり、第3回定例会中に決算審査の一環として行う事務事業評価評価対象事務事業として選定した、未来自分創造資金いじめ・不登校等未然防止対策事業、コンピュータ機器等借上料の3事業について調査研究を行いたいと思います。  なお、本日の説明員関係者のみの出席とし、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、マスク着用を認めております。また、30分に1回程度、換気のため休憩を行いますので、御了承ください。  コンピュータ機器等借上料の調査研究におきましては、タブレット端末及びプロジェクターを使用しての説明となりますので、御承知おきください。  それでは、評価対象事務事業について執行部から説明を受けたいと思いますが、今回の調査研究に当たっては、事務事業評価事前審査とならないよう留意したいと思いますので、執行部からの説明の後は、その説明及び資料に関する質問のみを行いたいと考えておりますが、よろしいでしょうか。  〔「異議なし」の声〕 ○安東委員長   それでは、学校教育課から、未来自分創造資金について説明をお願いします。 ○野田学校教育課長   大分市は奨学金制度として、貸与型と、給付型の未来自分創造資金の2種を準備させていただいています。資料A3、1枚を用意しておりますので、御覧ください。  まず目的でございますが、高等学校等に在学する生徒のうち、学業、人物ともに優秀で経済的理由により就学が困難な者に対し資金を給付することを目的とし、平成26年度から実施しております。  令和2年度の対象者及び募集人員は、高等学校等に進学を予定している者70名です。  給付金額及び給付時期ですが、高等学校に入学する前、中学校3年次の在籍時に入学に際する準備金といたしまして10万円、その後、高校1年生から2年生、2年生から3年生へ進学する際にそれぞれ5万円ずつ、そして高等学校等から卒業する際に10万円を給付しています。こうした場合、3年制の高等学校等では、合計すると30万円、国立の高等専門学校へ進学をした場合には合計40万円給付しています。  応募資格は、市民税所得割額が年額5万1,300円未満、年収およそ350万円未満の世帯です。  募集時期につきましては、12月中旬から1月までにし、その後、願書、推薦調書必要書類等学校を通じて学校教育課へ提出をいただくようにしております。  また、採用の決定に際しては、2月に大分奨学生選考委員会を開催いたしまして、教育委員会が決定した後、3月中に御家庭に連絡、入学前に給付をさせていただくように準備をしております。  広報活動としましては、これまで市報、市のホームページ、その他で紹介をさせていただいておりましたけれど、昨年度から大分市全体のPTA広報紙、あるいはそれぞれの小学校中学校PTA広報紙にも募集要項を掲載させていただいて、広く知っていただくようにしているところです。  これまでの応募状況等ですが、本奨学資金平成26年度から始めさせていただきまして、議会の承認の下に、年度ごとに定員を増加させていただいております。先ほど申しましたように、今年度は定員70名を予定しているところです。令和元年度は定員50名に対して応募者が84名と多数を占めましたけれども、これは、先ほど申しましたように、PTA広報紙等で御紹介をさせていただいたことによって、保護者の方が本制度の内容を知り、応募数が増えたというところでございます。  本奨学資金を受けた後、令和2年4月に奨学生の方々に事後アンケートを実施させていただきました。令和元年度に卒業をされた15名の方に、卒業時の給付金額等についてお尋ねをしたところ、15人の方のうち11人の方が、現状10万円でよいというような御回答をいただいているところです。また、平成29年度、平成30年度の卒業生からは、奨学金給付により進学の可能性を考えることができた、お金にも余裕ができ、進学する決心がついたなどの声をいただいている一方、給付人数を増やしてほしいという御意見もいただいているところでございます。  冒頭申しました大分市の奨学資金のうち貸与型の状況についても、参考として御説明をさせていただきます。  平成20年度からの状況が青の棒グラフになっており、この数値が応募者数ですが、年々減少しているところでございます。定員につきましては、平成22年度までは60名でございましたが、平成23年度から平成29年度間は40名、平成30年度以降は30名とさせていただいております。  また、その他の奨学資金制度としまして、国が行っている奨学資金、そして県が行っている奨学資金をここに記載させていただきました。県におきましては、高等学校大学等とも給付型の奨学金は実施をしていないところです。また、国が行っております高等学校等授業料支援として、高等学校等就学支援資金制度、目安としまして年収910万円未満の世帯が対象となりますけれども、公立高等学校では月額9,900円、私立の高等学校では月額9,900円から上限3万3,000円を目安に支援を行っています。 ○安東委員長   それでは、ただいまの説明についての質問はありませんか。 ○安部委員   これまでの実績の、奨学生へのアンケート結果についてですが、今後、応募者は増えると考えられるのですか。 ○野田学校教育課長   これはあくまでも担当課としての考えですが、新型コロナウイルス感染症の影響により、経済的に困難な家庭も増えることが考えられますので、増加の傾向が見られるのではないかと予測しています。周知もさらに広めさせていただければと思っております。 ○安東委員長   そのほかにありませんか。 ○大石委員   申込み時は、世帯年収が350万円だったため受け取れるようになり、途中で所得が上がった場合は、そこで給付は終わりですか。 ○野田学校教育課長   在学が前提条件でございますけれども、応募いただいたときにこの対象になっていれば、その後も給付をさせていただくという制度です。 ○大石委員   では、途中で年収が400万円、500万円になっても、そのまま継続してもらえるということですね。 ○安東委員長   そのほかありませんか。  〔「なし」の声〕 ○安東委員長   続いて、いじめ・不登校等未然防止対策事業について説明をお願いいたします。 ○野田学校教育課長   本事業の、予算的な部分は、後ほど説明をいたします学級集団検査等検査に関わる費用、いじめや不登校の問題について話合いをいたします協議会の講師の謝金等いじめ防止サミットに関わる開催費用等でございますけれども、本事業に際して、いじめや、不登校対策全般に関わる取組がどのように行われているかといったようなことも含みまして、御説明をさせていただきます。  お手元の緑色の冊子がhyperQU検査というものです。学級集団検査といいます。  この検査を行う目的といたしましては、学校生活における児童生徒個々の意欲や満足度を客観的に判断するために検査を実施し、その結果から児童生徒理解を深め、今後の学級経営生徒指導に役立て、いじめ、不登校等未然防止を図るものでございます。  対象にしている学年は、小学校4年生から中学校3年生までであり、本調査を年2回実施しております。  年2回実施する意義といたしましては、5月中旬から6月に1回実施して子供たち状況を確認し、その結果が7月後半に学校に届きます。学級担任等は、自分が1学期取り組んできたことがどうなのかということを振り返り、2学期の取組を考える。そして、その結果を基に2学期に取り組みますが、その結果が果たしてどうなのかということを10月中旬から11月下旬に検査して、また、その結果を客観的に見ることでその改善を図り、締めくくりの3学期に向かっていきます。  検査は、子供たち学校でのやる気、居心地、日常の行動を振り返るというものでございます。検査結果は、それぞれの子供たち一人一人の検査結果も出ますし、例えば4年生1組、4年生2組といった学級の様子も分かるというような内容になっております。  4番に結果の活用を示しておりますけれども、大きく4つの枠に子供たちが位置づけられるという形になります。学級生活満足群は非常に学校の生活に満足し、意欲的に生活している者、表の中では右上に位置づけられる部分でございます。支援が必要なのは、学級生活満足群です。いじめ悪ふざけを受けている可能性や不登校になる可能性が高いということでございます。学級生活満足群の中に要支援群がありますが、ここの枠に入ってくると、非常に支援緊急度が高くなってくるということになります。  お手元にhyperQU検査の実物を御準備させていただいておりますので、6ページを、お手数ですが、お開きください。  これは、中学校1年生から3年生までの検査用紙でございますが、合計64問の問いがございます。学校は大体、帰りの学活に15分程度の時間を取りまして、子供たちが質問に答えます。昨年度からは、最後に示させていただいているマークシートで回答するような形式になっております。  具体的な問いですけれども、11、クラスの人から無視されるようなことがある、12、クラス部活動でからかわれたり、ばかにされたりするようなことがある、14、クラスメイトから耐えられない悪ふざけをされることがある、19、学校に行きたくないときがある、21、友人からネット上で何度も悪口を書かれたり嫌なことをされたりする、22、ネット上で仲間外しをされたり無視されたりする、こういった直接的ないじめに関する問いも含まれています。  こうしたことから、各学級担任検査を業者に提出をする前に、子供たちの回答を先に見て、急ぎ対応しなければならないところは、先に子供たちに声をかけていきます。  2ページ目を御覧ください。  学校は、これまでも直接子供たちへの声かけ、面談、教育相談アンケートの実施、あるいは日々書いております日記やふだんの子供たち表情等でその様子を読み取ってまいりますけれども、それに加えて、こういった検査結果を用いて、子供たちの心の状態を分析しています。自分が見落としているのではないかとか、あるいは自分がこれまでの教師としての経験上、気になる子供がいるとき、検査結果をそのようなところの根拠づけに利用させていただいています。  ここに示しているのはある中学校実践例でございますけれども、こうした取組によって、不登校の人数が減少するといったような成果も出ています。  3ページ目を御覧ください。  先ほど1ページ目で御説明をいたしました4つの枠の中の左下、最も緊急度が高い、要支援群と言われる子供たちの数を示させていただいています。上段(1)が平成30年度の結果、下段(2)が令和元年度の結果でございます。  小学校は、平成30年度、令和元年度いずれにおきましても、2回目のほうがその要支援群の数が減少しておりますけれども、中学校はなかなか減少が難しいというようなところもありまして、指導の改善、子供たち状況把握、特に1回目から2回目実施までの取組を充実させていく必要があろうかと思っております。  4ページ目をお開きください。  本事業を実施いたしますその背景、子供たちの実態について御説明いたします。大分市のいじめ、不登校児童生徒状況でございます。文部科学省児童生徒問題行動等実態調査を行いました。暴力行為いじめ、不登校の3点でございます。これは9月の文教常任委員会の中で詳細に御説明をさせていただこうと予定をしておりますので、いじめと不登校のみ、概要を簡潔に御説明させていただきます。  (1)のいじめ認知件数の推移ですけれども、令和元年度は、いじめの件数が小中学校合計して835件でした。前年度に比べ125件減少しております。校種別の内訳は、小学校が652件、中学校が183件でございます。いじめが起因して、児童生徒の生命に危険を及ぼし、合計30日以上欠席した重大事態は1件発生しているところでございます。  なお、折れ線グラフ平成30年度のところが、平成29年度から数値が非常に多く増加をしておりますが、これは私どもが学校に、いじめと確認されていない、いじめと疑われる事案もとにかく数値として上げてくださいと積極的な認知を進めさせていただいているところでございます。  (2)のいじめの態様、いじめの様子でございますが、小中学校ともに、冷やかし、からかい、悪口が最も多く、553件、次に、軽くぶつかる、遊ぶふりをしてたたく、蹴るが206件となっております。また、ネット上のいじめと言われる、パソコンや携帯電話などの誹謗中傷等が22件ございます。スマートフォンの普及により、無料通信アプリ上のトラブルなど、保護者が把握することが難しい事案も年々見られているところです。  (4)のいじめ解消率でございますが、668件でございました。参考として、平成30年度は75.4%です。いじめられた児童生徒相談状況は、小中学校ともに「学級担任に相談した」が最も多く、49.0%、次に「保護者家族等に相談した」が30.0%でした。  これまでも御説明をさせていただいておりますけれども、いじめに対する学校の取組といたしましては、学校いじめ防止対策委員会の常時設置、そして職員会議校内研修を通して共通理解や組織的な対応、さらには事案が発生したときのみだけではなくて、道徳や学級活動の中で、子供たちが、いじめについて考える場面をつくっているところです。  5ページをお開きください。  不登校児童生徒状況でございます。令和元年度は小中合わせて964人で、前年度と比較して85人ほど増加しております。校種別の内訳は、小学校が308人で、55人増でございます。中学校が656人で、30人の増加でございます。不登校の要因として考えられるものは、本人に係る状況学校に係る状況、家庭に係る状況の順になっているところでございます。  なお、不登校発生率のことを出現率という言葉を使いますけれども、令和元年度は、小学校は1.17%、人数で表しますと85人に1人、中学校は5.45%、18人に1人、つまり中学校は1学級当たり2人程度、不登校の状態になっている子供がいるということで、これは昨年度に限らずここ数年、私どもも学校と一緒になって改善を取り組んでいるところですが、なかなか難しい現状があるところでございます。  日常におきましては、御存じのように、学級担任が電話をかけたり、家庭訪問を行ったりする中で、学習や生活、進路等の相談に応じたり、登校を促したり、様々な支援を行っているところです。また、先ほどhyperQU検査の結果の活用、学校としては、校長を中心として、学級担任だけではなく、学年職員養護教諭、その他スクールカウンセラーソーシャルワーカー等の同席の中で対応をさせていただいているところでございます。  6ページは、いじめが発生した場合の対応についての資料でございます。  7ページは、先ほど私が御説明したように、いじめが確認された、あるいはいじめの疑いがあるといった事案のときに、学校教育委員会に提出する様式、いじめ第一報といいますが、その様式を示しております。被害者加害者子供たちの名前、いじめの状態、そしてそれに際しての校内いじめ対策委員会の設置、それぞれ加害者被害者子供保護者の方への連絡の有無、被害を受けた子供登校状況等を記入するように示しております。  8ページは、その後、発生時からおおむね3か月を目安として、その事案がどのようになっているかという事後の見守りの状況学校が確認して、市の教育委員会に提出するものでございます。  中ほどに示しておりますけれども、この様式のいじめを解消していると捉える要件として、まず、当該被害を受けた子供が、もう悩み事がなくなっていると受け取っている、それともう一つは、その保護者の方が、家でも十分な状態が改善されているかという、この2つをもって、いじめが解消したと捉えているところでございます。  10ページ、児童生徒会等いじめ防止に向けた取組というところでございます。子ども市議会が5年に1回開催されますので、子ども市議会が開催いたしません5年のうちの4回、このいじめ防止サミット小学校中学校代表者出席の下実施いたしております。  今年度は新型コロナウイルス感染症の影響があり実施しておりませんが、子供たちが外部の講師の方のお話を聞いたり、あるいはそれぞれの学校で取り組んでいる実践の様子を中学校区ごとに交流いたします。上野ケ丘中学校であれば、長浜小学校金池小学校、そして上野ケ丘中学校子供たちが一緒になって話し合って、どのような取組をしているのか、そしてまたそれを自分学校に持って帰って、学年や全校集会で発表するというような取組を行っているところでございます。  最後、12ページでございます。  本日御説明の中に、中学校の不登校子供を減少させるということが最も大きな課題の一つと私は述べさせていただきましたけれども、議会の御承認をいただきまして、今年度から、中学校の不登校子供たち学校で職員が常駐して支援するスクールライフサポーターを配置させていただいているところでございます。これまで学校は、不登校あるいは不登校傾向にある子供たち保健室登校し、養護教諭の先生から声をかけたり、中学校では別室に登校して、その学年の教諭と学級担任が、空き時間に対応していましたが、今年度は4人のスクールライフサポーター王子中学校滝尾中学校原川中学校碩田学園の4校にそれぞれ常駐する職員を配置させていただいています。こうしたことによって、支援教室にこの職員が常にいますので、子供たちが、自分が行きたいと思った時間に行った場合にも、対応ができるということでございます。  新型コロナウイルス感染症の影響で、4月、5月は十分機能いたしませんでしたが、その後の状況としましては、昨年度1回も登校できていなかった者が登校できているとか、週1回の登校であった者が2回になるとか、1回来た時間が1時間から2時間であった者が半日になったりしております。学校によっては給食の時間に、同じクラス子供2人ぐらいがこの教室にやって来て、一緒に給食を食べたりして、教室に戻るきっかけになってきておりまして、保護者の方からも、こうした場があるということの情報の広がりの中で、問合せもいただいているところです。  文部科学省は昨年の10月に、不登校子供たちに対する支援の在り方を通知いたしておりまして、結果的に学校登校することのみをもって子供たちを指導しないというようなことを示しているところでございます。もちろんこうしたことも考えてはまいりますが、学校集団生活の中で得るものもございますので、私どもとしてはそうした可能性を大事にしながら、学校復帰、教室への復帰を目指して取り組ませていただいているところでございます。 ○安東委員長   それでは、ただいまの説明に対して質問ありませんか。
    今山委員   10ページに生徒会による人権宣言が2つ掲載されていますけれども、これは特定の学校だけなのか、それともおおむね全部の学校でされているのか教えてください。 ○野田学校教育課長   ここには大分西中学校のものと稙田東中学校のものを示させていただいておりますけれども、全校で取組をしていただいております。 ○今山委員   下の「ちくちく言葉」は何となくイメージできるですが、「ふわふわ言葉」というのは具体的にどのような言葉ですか。 ○野田学校教育課長   主に小学校で低学年の子供たちに分かりやすくするために、優しい言葉かけということを意味しております。いわゆる人の悪口ではなく、例えば何げない「ありがとう」とかいうような言葉もそうですし、「うん、よかったね」とか、そういうような言葉も含めて、学校では指導しているところです。 ○今山委員   分かりました。 ○安東委員長   そのほかありませんか。 ○永松委員   先ほど説明があったスクールライフサポーターはそれ相応の効果が出ているというような話ですけれども、そうであるならば、今、4校ですけれども、今後、大分市内中学校にこれをもう少し増やしていくような考え方はありますか。 ○野田学校教育課長   今年度からお認めいただいて、4校に配置をさせていただいて、大変効果が出ておりますので、今後拡大をさせていただければと思っております。 ○永松委員   ぜひそういう方向で取り組んでください。 ○安東委員長   そのほかにありませんか。 ○松本副委員長   hyper−QUを年に2回全校で取り組まれるということですけれども、1回にかかる経費は幾らになるのか教えていただけますか。 ○野田学校教育課長   この検査用紙検査料は1人当たり約460円でございます。このほかにも、教職員のテキスト代などがございます。 ○松本副委員長   それは保護者の負担ではないですよね。 ○野田学校教育課長   保護者の負担ではございません。 ○安東委員長   そのほかありませんか。  〔「なし」の声〕 ○安東委員長   それでは、ここでコンピュータ機器等借上料の説明に使用する電子機器の準備と換気のため休憩いたします。                                    午前10時35分休憩                                    午前10時41分再開 ○安東委員長   それでは、文教常任委員会を再開いたします。  大分教育センターから、コンピュータ機器等借上料について説明を受けたいと思いますが、タブレット端末を用いた説明の際に、執行部から操作方法説明する補助の職員を配置されるとのことですので、御不明な点がありましたらお尋ねいただければと思います。それでは説明をお願いします。 ○佐藤大分教育センター所長   コンピュータ機器等借上料につきましては、校務用コンピュータ機器等教育用コンピュータ機器等の2種類がございます。  まず、校務用コンピュータ機器等につきまして、資料を御覧ください。  事業目的は、教育委員会事務局及び市内小中学校間の情報通信ネットワークシステム校務用ネットワークシステムについて、共通サーバーにおけるデータの一元管理を核とする整備を行い、ハード、ソフト両面の安全性向上を図るとともに、校務の情報化、標準化、効率化を推進すること、また、併せて教職員が子供と向き合う時間を確保することであります。  整備状況といたしましては、平成29年4月から令和4年3月までの5年リースであり、校務用コンピュータ2,500台を教職員に、校務用プリンター430台を職員室等に配備しております。  校務支援システムとは、学校基本情報を中心に、成績情報、保健情報などの全てのデータを相互連携させることで、重複作業の軽減、情報の一元管理を実現するソフトウエアで、各校務用コンピュータにインストールしております。  整備効果といたしましては、図のようにセンターサーバー化することにより、セキュリティーが向上するとともに、校務支援システムの機能であるメール、文書管理、成績処理、通知表作成、保健管理等を活用し、校務の効率化が図られております。  今後の方向性といたしましては、令和3年度がリース満了であり、更新の準備を進めているところでありますが、成績情報や保健情報等、児童生徒の個人情報を取り扱うことから、さらなるセキュリティーの向上及び校務の効率化に向けたシステムを検討する必要があると考えております。  なお、県下で校務の共通化を推進するため、校務支援システムの共同調達を実施し、統一化を図っているところであります。  次に、教育用コンピュータ機器等につきまして、次の資料を御覧ください。  事業目的は、各学校のICT環境を整備し、ICTの活用により、児童生徒の興味関心を高め、分かりやすい授業を実現するとともに、児童生徒の情報活用能力を育成することであります。  整備状況といたしましては、令和元年9月から新しい環境となっており、具体的には教育用コンピュータ等として、プロジェクターを各学級に1台、合計1,779台、実物投影機を3学級ごとに1台、合計443台、児童生徒タブレット端末を3学級ごとに1セット20台、合計8,710台、教育用タブレット端末を授業担当者に1台、合計2,342台配備したところであります。  また、ソフトウエアとして、Microsoft Officeをはじめ、検索、協働学習機能、プレゼンテーション機能を持つ学習支援ソフトを導入しております。  整備効果といたしましては、児童生徒用端末を3クラスに20台となるよう整備し、各学級1日に2時間程度、2人で1台を使用し、時間調整することで、1人が1台を使用して学習することが可能になったところであります。また、授業担当者に1人1台の端末、教室にプロジェクター、スクリーンを各1台整備したことにより、教材等を拡大して見せたり、画像、動画コンテンツを見せたりすることが毎時間可能となったところであります。  実際の活用状況として、事例を次のページに記載しておりますが、後ほど児童生徒タブレット端末の学習支援ソフトを用いた学習について体験していただきたいと考えております。  今後の方向性といたしましては、現在、児童生徒用端末が4.4人に1台の配備であり、共同利用していることから、学びの充実を図るため、今後、国が進めるGIGAスクール構想に基づき、1人1台端末の整備を整える必要があると考えているところでございます。  それでは、ここから児童生徒タブレット端末を用いた学習支援、特に臨時休業期間中に小学校6年生と中学校3年生が活用した、まなびポケットというソフトを体験していただきたいと思います。  私は6年1組の担任の教師として、皆様は6年1組の児童として体験をしていただきます。  それでは、端末のデスクトップの左から2列目、一番上に、まなびポケットというアイコンがありますので、タッチパネルディスプレイを軽くタッチをして、エンターキーを押してください。  ログイン画面になりますので、所定のユーザーIDとパスワードを入力し、ログインボタンを押していただきます。  開くと、ポプラディアネットなど、ソフトが表示されていると思いますが、まなびポケットは、幾つものソフトを束ねる入り口としての役割があり、まなびポケットにログインすることで、他のソフトにもログインできるシングルサインオンという仕組みになっております。ソフト一つ一つにIDとパスワードを入力することなく利用できます。  それでは、初めにメッセージの送信画面を見ていただきます。  臨時休業期間中も子供たちと先生との間でメッセージのやり取りを行いました。  画面左側の黒い帯の部分を見てください。左側の部分にホームが選択されていると思いますが、その下のチャンネルという部分があります。チャンネルをタッチしてください。私が6年1組の児童に送信したメッセージが表示されています。  このように、まなびポケットにはメッセージ機能がありますので、今日一日の過ごし方、課題について説明したり、簡単な健康観察を行ったりすることができます。また教員は、どの児童がメッセージを確認したか知ることができます。児童は、先生のメッセージに返信することができます。実際にやってみたいと思います。  教師が送っているメッセージの下に吹き出しの部分があります。この吹き出しのマークをタッチしていただくと、コメントを入力する欄が下にこのように表示されますので、ここに実際に何か打ち込んでいただければと思います。コメントを入力の部分をタッチしていただいて、カーソルが表示されましたら、何か言葉を入力していただければと思います。  入力が終わった方は、右側に投稿するというところがありますので、これを押していただくと投稿ができます。また、投稿した後は画面を更新する必要がありますので、投稿した後、左上の更新ボタンを押していただくと、更新された画面が見えるようになります。  更新した後、もう一度左の吹き出しの部分をタッチしていただきますと、このように投稿していただいたものが見えるようになります。随時、投稿した方が増えていますので、更新を押して、また吹き出しの部分を再度タッチしていただけると、さらに更新したものが現れてまいります。  こういった形で、先生からメッセージの送信、子供たちからの返信、全員がこのように共有して見える状況であります。  それでは、次に、スクールタクトで意見交換を行う場面を体験してみたいと思います。  左側黒い帯の部分のホームボタンをタッチしてください。そうすると、また最初の画面になります。一番左上にスクールタクトというソフトがありますので、タッチしてください。  本日は学級活動で意見交換を行うために既に課題を配付しております。学級活動を再びタッチすると課題1が表示されますので、画面が大きくなるまでタッチをして、大きくしてください。小さい場合は、もう一度タッチしていただくと大きな画面になると思います。  では、左側に鉛筆ボタンがあります。この鉛筆ボタンをクリックしていただきますと色が選べますので、好きな色を選択していただき、タッチパネルですので、指で、学校のよいところを簡単に何かコメントしてください。書き直したい場合には、1つ作業を戻す矢印のボタンや、消しゴムを使って消すことも可能です。  教師は、児童一人一人が何を書いているのか、教師画面で確認することができますので、授業中であれば、進んでいない児童に声をかけることができますし、臨時休業等であれば、教師はそれを見て児童に対応することも、声かけすることも可能です。  今は児童一人一人が自分の考えを書き、友達の意見を見ることができない設定にしていますが、意見交換をする場合は、友達の意見を見るモードに変えてみたいと思います。  今、共同閲覧モードに切り替えました。画面右側に紫色の虫眼鏡ボタンが表示されたと思います。この虫眼鏡ボタンをクリックすると友達の意見を一覧で見ることができ、自分の考えを深めたり、意見交換をしたりすることができます。また、1人の児童の画面をタッチしていただきますと、大きく表示することもできます。先ほどのプリント資料に、実際の活用状況を記載しておりましたが、理科で、植物を観察して気づいたことに写真を入れて、文章で書いて共有をしたりするなど、学習活動で活用しているところであります。  それでは、最後にドリル学習を体験していただきます。  画面左の一番上に、まなびポケットというタブがありますので、一番左上、まなびポケットのタブをタッチしてください。そうすると、ホーム画面に戻ります。左下にドリルパークというソフトがありますので、ドリルパークをタッチしてください。利き手を選んでくださいという画面が出ましたら、自分の利き手をタッチしてください。  自動的に自分の学年のドリルが選ばれるようになっていますので、6年生のドリルが表示されています。今日は算数のベーシックドリルをやってみますので、算数、ベーシックドリルをタッチしてください。今日はこの中で3の対称な図形をタッチしていただき、3の1、線対称な図形のスタートボタンをクリックしてください。線対称の形を記号で選ぶ問題ですので、記号を選んで、答え合わせのボタンをクリックしてみてください。右側のアイウエオカまでありますので、タッチしていただくと選択することができます。例えば3つ選んで答え合わせ等をしますと、合っているかどうかというのも分かります。線対称も、上下の場合と左右の場合がありまして、答えを見るを押していただきますと、実際に解答も見ることもできます。また、次へのボタンで次の問題に進むことができます。  教師は、児童一人一人について、問題が解き終わっているか、どこが間違っているかなど確認ができますので、進捗に応じた声かけや、つまずきに応じた指導ができます。また、このドリル内でもコメントの配信ができますので、臨時休業時には児童に励ましやアドバイスのメッセージを送っていたという声も聞いているところであります。また、今回は6年生の算数を体験していただきましたが、学年を選び変えれば、前の学年の復習等を行うこともできます。実際、子供たちは学年、教科を選びながら、随時取組を進めていたところであります。 ○安東委員長   それでは、コンピュータ機器等借上料について、皆さんから質問等はありませんか。 ○松本副委員長   このタブレット端末にはLiveOnのアイコンがありますが、オンライン授業ができるという認識でいいですか。 ○佐藤大分教育センター所長   LiveOnにつきましては、現在、教育センターから職員研修を行うとき等に活用しているところであります。また、教員が使う機会を増やす必要がありますので、現在では学校にそのライセンスを貸し出して、全校集会等において、校長室や生徒会室から発信をして、各教室で見るというような、そういったところにも活用しているところであります。一斉に行うオンライン授業等は、今はそれだけのライセンス数がありませんが、今後、1人1台端末が導入されますので、そういったことも準備をしてまいりたいと考えております。 ○松本副委員長   分かりました。 ○安東委員長   そのほかはいいですか。  〔「なし」の声〕 ○安東委員長   以上で、全ての評価対象事務事業説明は終了いたしました。  次に、その他として学校教育課より発言を求められていますので、許可します。 ○野田学校教育課長   新型コロナウイルス感染症に係る教職員の状況につきましての御説明と報告をさせていただこうと思っております。  委員の方々におかれましては、先週、報道等でお知りおきの部分もございますけれども、本市原川中学校の40代男性教諭が先週17日に陽性の確認がされ、最終的には原川中学校から3名の教職員、そして、この3名のうちの1名の配偶者が過去、市内中学校に勤務しておりまして、市内では、合計4名の教職員の感染が先週確認をされたところでございます。  この感染が子供たちあるいは教職員、職員室内に広がっているかというところの確認につきましては、保健所等の指導もございまして、原川中学校につきましては、先週、全教職員のPCR検査を実施いたしたところでございます。  なお、私が今、御説明をしました配偶者につきましては、感染してから後は当該校の教職員や、あるいは児童生徒との接触がないので、PCR検査を実施する必要がないということでございます。  また、原川中学校につきましても、現時点では児童生徒への感染の可能性は極めて低いということで、子供たちへのPCR検査は実施していないところでございます。本日朝の時点でも、子供たちから、原川中学校、また他校の中学校でございますが、児童生徒が発熱等、発症の症状が出ているということの報告は受けておりません。  しかしながら、原川中学校につきましては、子供たちへの感染を絶対に抑止しないといけないという観点から教職員の自宅待機期間に何を講じていればこういった感染を防げたのかというようなことを顧みて、今後、学校が始まった後の子供たちへの感染をさせないためにはどのようにしていくべきかというような協議を一旦持って、学校を始業させようかと思っております。  よって、通常、市内全小中学校は明日から2学期の始業を行ってまいりますけれども、原川中学校1校のみ、27日の木曜日から2学期を始業したいと考えております。
     なお、短い12日間の夏休みでございましたが、子供たちに大きな事件、事故等は発生をしていないところでございます。 ○安東委員長   質問はありませんか。  〔「なし」の声〕 ○安東委員長   執行部からそのほかありませんか。  〔「ありません」の声〕 ○安東委員長   委員の皆様からありませんか。  〔「なし」の声〕 ○安東委員長   続いて今後の調査研究について協議を行いますので、説明員の皆様は退席をお願いしたいと思います。  〔執行部退席〕 ○安東委員長   評価対象事務事業についての説明を受けましたが、今後は9月定例会事務事業評価を行うということになります。今後の調査研究については各会派、議員個人によって進めていただくということでよろしいでしょうか。  〔「異議なし」の声〕 ○安東委員長   そのようにいたしたいと思います。  それでは、本日の文教常任委員会は終了いたします。                              午前11時8分散会...